私は男親であるが、最近男の子供ができた。当然子供が産まれる前に色々調べて備えるわけだが、実際に経験してみないとわからないことは多い。私は忘れっぽいので、記憶が新しいうちに書き留めておくことにする。ちなみに今ちょうど2か月目くらいのころである。タイトルは最近話題になった増田からつけている。当然男親なので出産経験は積めないが、それを間近で見た立場からの感想ということでここはひとつ。
子供は可愛い
いや、もちろん今までも子供は可愛いとは思っていたが、どちらかというと知識からくる可愛さというか、「赤ちゃんは可愛いもの」という固定観念として可愛いと言っていた。どっちかというなら犬とか猫とかのほうが心底可愛いと思えていた。
だが、自分の息子というのは本当に可愛いものである。この心境の変化には驚かされる。まさしく「食べてしまいたいくらい可愛い」くらいの表現が正しい。本能に訴えかけてくるものがある。
正直な話、子供とはいえ同性に対して「可愛い」なんて感情を持つのだろうか、という心配は少しあった。そんな懸念を吹き飛ばすくらい可愛い。本当にすごい。
勿論客観的にみれば、生まれたての赤ん坊なんてしわくちゃでサルみたいだし、少し大きくなってきた今でも客観的にみて「可愛い」と言えるかはわからない。でもそんなこと関係ないのである。
子供を育てることは大変である
可愛い事と、めちゃくちゃ大変であることは両立する。女親は勿論大変なのは前提だ。とはいえ、男親だって大変である。今この時代、どの育児本を開いても「男親は授乳以外なんでもできるはずです。何でもやりましょう」と急き立ててくる。いろいろな事務処理は勿論私がやる。初産だったので慣れない事務処理しかないし、役所の手続きの不透明さに驚かされながら半日待ってやっと諸手続きが済む。子供が家に来たら快適に過ごせるよう、赤ちゃんグッズの準備を全て行う。産んで直後は妻と子供は病院にいるが、もちろん毎日通う。でも仕事の後片付けもしないといけないので病院からリモートワークする。退院直前になって妻の様子がおかしくなる。夜に泣き止まない子供を見て、精神的に不安定になったようである。マタニティブルーというそうである。私だって不安である。でも育児本には「男親は何でもやれ」と書いてある。助産師も医者も「男が支えろ」と言ってくる。男なら死ねい。

妻が家に帰ってきてからが本番である。いろいろ育児本を読んだつもりだがやはり本番は焦るものである。少しでも赤ちゃんが泣くと不安でしょうがなくなりあたふたする。まったく目が離せない。ミルクも頑張って作る。沐浴も頑張って行う。朝も昼も夜もなく赤ちゃんは泣く。2-3時間おきには泣く。当然眠れない。3時間くらいは平気で泣き続ける。夜中の2時から5時までぶっ通しである。少しでも妻は横にさせておくためにも、私がひたすら抱いて屈伸して何とかする。眠い。腰が痛い。妻も頑張って授乳してくれる。授乳している間は泣き声が聞こえなくなるので本当にありがたい。ミルクは3時間くらい間隔を開けないといけないが、なんと母乳ならいつでも上げ放題らしい。母乳すごい。つまり妻はいつでも赤ちゃんを一時的には泣き止ませられるのである。この時ほど自分におっぱいがないことが悔やまれたことはない。
ここで新事実発覚。なんと母乳は定期的に与えないと張って痛くなってしまい、そのまま放っておくと乳腺炎とかになるらしい。じゃあ私がミルクあげても連続で妻は眠れないじゃん。妻の精神がまた不安定になる。赤ちゃんと一緒に妻も泣く。私だって泣きたいが心の中の塾長が「死ねい」と言ってくる。泣かずに何とかいろんなものに頼ることにする。妻側の肉親に助けを求め、1日来てもらう。だいぶ妻の気持ちは楽になったようである。本当に感謝している。
世の中のニュースで小さい子供と親が無理心中するニュースをたまに見かける。これまでは「そんなことで死ぬなよ・・・」くらいの感想しかなかったが、今は違う。マジで子育ては大変である。2か月しか経ってないのにこれである。これから先もっと大変になるのは想像に難くない。思い余っての無理心中を肯定はできないが、理解はできるようになってしまった。
行政サービスは本当にありがたい
諸事情で私側の肉親にはいろいろ頼れない。妻側の肉親だってずっとつきっきりにするわけにはいかない。ならどうするか。行政サービスに頼るでしょ。今の時代はベビーシッターからドゥーラからより取り見取りで補助金が出る。ありがたい限りである。それに補助金やらクーポン券やら手続きは大変だけどめちゃくちゃ支援される。十分かどうかはさておき、本当にありがたい。不透明な手続きに文句言ってごめんなさい。
行政サービスとは少しずれるが、会社側の制度も今回初めて知った。育休やら祝い金やらいろいろ手に入る。同僚もいろいろ優しい。本当にありがたい話である。
終わりに
まだ2か月なのか、もう2か月なのか、という気持ちである。子供は可愛い。最近少しずつ笑うようになってきて本当に可愛い。世の中、やはり経験しないとわからないことは多い。そんなことに今さら気づく今日この頃である。